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人生の箱  | 世界から見た日本
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今日は、姪っ子のアナがミドルスクールを卒業するので、その卒業式に行ってきました。 

彼女の学校はマンモス校で総勢700人以上が卒業するので

姪っ子は在学中ブラスバンド部に所属していて、このキャッスル・パーク・ミドル・ハイスクールのブラスバンド部はサンディエゴ全域のハイスクールのコンクールで昨年の秋に見事トップに輝きました。

その母校が誇るブラスバンド部の演奏から卒業式は開幕しました。


そのバンドの一員としてフルートを吹くアナを見て、『おっcoolジャン!』と思っていたら、演奏が終了・・・・


ハゲおやじ。。。。。 いや! 校長先生の登場です。


彼のスピーチが始まりました。



私がミドルスクールだった頃の学校と、今現在今日まで貴方方が過ごしてきた学校では、とっても様相が違っているように感じます。

私が学生だった頃の先生方は、一生懸命勉強することがいったい自分自身の人生に、どのような徳があるのかという部分についてはあまり触れる事がありませんでした。 

家に帰れば、家計が苦しく家族総出で家業を営んでおり、勉強する事よりも家業を手伝う事を優先した私は就学半ばでドロップアウトすることになります。

結局、それからの10代は、炎天下で、汗をかき、泥にまみれながらピクルスを栽培する毎日を過ごしました。



ある日、そんなめまぐるしい日々の昼下がり・・・・



道端でかつての同級生と出会いました。


彼は『この秋から大学へ進学してその後は教職へ就くんだ!』 と、僕に言った。


私の人生はその時点で、ピクルスを栽培し続ける一生と決まっていた。家族みんなで農業を営み、その仕事に誇りを抱いているファミリーの中で育った私にとって、それも悪くは無い選択だったのだが・・・・・


彼の目の輝きが、脳裏に焼きついて忘れる事が出来なくなってしまっていた。

この再会が自分にとって違った生き方もある事を強烈に印象付けたのです。

いつしか私も教員になりたい!と思うようになった。


そして、それからすぐ夜間の高校へ通い始め卒業、その後に大学へ進学しました。 その後は大学へ進学し、教員になりました。


20年の教員生活を終えて、何かの運命の思し召しか当時ドロップアウトしたハイスクールへ・・・・つまりここの事ですが、校長として就任しました。


その当時の気持ちを今だから語れますが、私は私がドロップアウトした母校に帰って、その当時教えてもらっていた先生方と共に、この母校の校長として働く事になったのです。

とて複雑な気持ちでした。

彼らは人生をそのように自分でプランしたのでしょうか?

私は人生をそのように自分自身でプランしたのでしょうか?



私にはその確信は全くありません。


しかし、私が今卒業していく貴方方に一つ確かなものとして伝えてることができるのは・・・・。


人生には行く先々で、いくつかの箱が用意されています。


その箱は歩いていると確かな実感を持って感じられるものであり、目に見えるものでもあります。


ただ、その時点でその箱を開くか開かないかは、貴方方の自由であり・・・

それが、貴方方の運命のわかれ道でもあります。


私にとって、あの猛暑の中、夢を語った友人の宝石のように輝いた目が私の人生の全てを変えてしまったような気がしてなりません。


ピクルスを作る一生が私を不幸にしたとも思っていません。 私の家族はその道においてある程度の成功を収めたからです。


でも、あの目の輝きに出会えた事、そしてその道のりの中でその時の思い出にどれほど助けられ、また新たな箱を開ける勇気を与えてもらったことか・・・・・



箱を逃さないようにするには、



いつも心の中に独立精神を持ち、なんどきも誇りを忘れず。

自分の進むべき道は自分が判断できる能力を養い!

いつも民衆の群れに身を置き、そこに甘んじるのではなく、

自分自身が信じるもの、情熱が赴くまま進みなさい!




これが私から貴方方に贈る最後の言葉です。



その後校長先生から7百人以上の生徒が卒業証書を手渡されました。


それでは、我が校が誇るブラスバンド部の演奏をバックに

卒業生が退散します! 皆さん暖かい拍手で見送ってあげてください!


生徒たちの旅立ちの時に、全く湿っぽい雰囲気は無く

みんな晴れやかな笑顔で掛け声を張り上げると、中庭の式場から校舎の中へ大手を振っ利ながら行進していきました。


協調性を重んじる、日本の卒業式ではぜったいに語られないような内容だと思いました。









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テーマ=子育て・教育 - ジャンル=学校・教育

【2006/06/17 09:41】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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