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デジタルデザイン革命と質感の移り変わり  | デザインの視点
『シーマ現象』について前回の記事で書きましたが、それ以前は丸めなデザインに移行しつつも消費者の動向をうかがいながら少しずつ角さを削っていたって印象だったんですが、シーマはいきなり従来のデザインを大変身させて爆発的なヒットに至ったってわけで、ここで既に消費者の心理の中にこのシーマの陶器のような質感のデザインを受け入れる土壌があったと言う事ではないか?

で、80年代以降のデザイン革命について勝手に仮説を立ててみました。


実は80年代はデジタル文化の本格的な幕開けだったんですね~

 皆さんまだCD(コンパクトディスク)無かった頃、EP版とかLP版なんって呼ばれていたレコードがレコード店に並んでいたのを覚えていらっしゃる方も少なくないでしょう?いわゆるドーナッツ盤って奴ですね。僕はLPのジャケットのカッコイイ写真やイラストが大好きでした。いろんなアーティストが競い合ってインパクトのあるジャケットデザインを作り出していた時代でもありました。


この時代をアナログの時代と呼んでいます。

1982年に日本のソニーとフィリップス社がCD共同開発したのに続いて、1984年にはMacintoshが、グラフィカルユーザインターフェースの概念を普及させ、小難しいコンピューターの世界を一般のユーザーへ開放しました。

CDが登場して、あの時ちっぽけになってしかも歌詞カードと一緒になってしまった冊子にちょっと寂しさを感じたものですが、あの虹色にきらめくCDの未来的な存在感には感動しました。ちょうどその頃、DENONやSANSUIのアンプが虹色にきらめくデジタル表示になって、ものすごい存在感を放っていたのも記憶に新しいです。

つまり、80年代の初頭は70年代までに温められてきたデジタル信号の世

界がついに一般に普及し始めた時代でした。

これから後が、デジタル時代の幕開けです。

これこそが70年代と80年代以降のデザインを2分した大きな要因では?と、僕は勝手に思い込んでいるんです。


thumb.jpg


色が黒く、光沢が無く、溝が凸凹掘ってあるレコードに比較すると、虹色に輝く光ディスクは光沢感、透明感、スムースな質感など、まったく未来的なデザインとして人々に印象付けられたに違いありません。

もはやアナログは古い、これからはデジタルの時代! 
そんな呼び声の高かった時代でした。

この時代のデジタル社会への期待感を一挙に背負い、シンセサイザーを駆使したテクノサウンドで世界的に有名になったのがYMO(Yellow Magic Orchestra)でした。 

YMOは同時に刈り上げテクノカット、アシンメトリー等の80年代初期のファッションの象徴でもあった。しかし、実際には彼らのデビューはCDが市場にでるよりずっと前、70年代後期で脚光を浴び始めたのは80年でした。この頃ロンドンでサッスーンカットを学んだ美容師達が日本へ帰国し始め日本に広めたカットの集大成だったのでしょう。こうした質感を分割したデザインの時代は80年代半ばまでで一息つくことになります。


1983 CASIO G-SHOCK がホッケーのラケットで叩いても壊れないタフさと進化し続けるデジタルインターフェイス、と防水性一躍脚光を浴びる。
200px-G-shock_GW-1300CJ.jpg


『進化するデジタルの機能美とタフさ』

この機能美という概念はデジタルデザイン革命に無くてはならないものになった。

テクノサウンドがもたらしたのは、ユーロビートとディスコブーム。日本はまさにバブル経済が花を咲かせようとしていた。
そのディスコブームがもたらしたファッションはまさにデジタル文化にふさわしいものとなりました。

1987年エプソンが世界で始めて薄型液晶を開発映像機器に革命の兆し。

1987年 ワンレングス・ボディコンの時代
ozawa13.jpg

1981年 のミラノ・コレクションでアズディン・アライアが、身体に添ったデザインのドレスを発表した。これをボディ・コンシャススタイルという。 日本では略して、ボディコンと呼ばれる。ピンキー&ダイアン(Pinky&Dianne、ピンダイ)などのDCブランドから、さらにシルエットをシェイプしたスタイルのボディコンファッションが生まれた。特に1980年代後半から1990年代前半のバブル景気時にブームとなった。また、いかに解らないように体型を美しく見せるか?という機能美も追求された。

デザインが出っ張りや凹みが少なくスムースな曲線美へと移行した。

そして、なんといっても!

1988年 限りなくパーツのジョイント部分のスムース化を図り、透明感と高級感をデザインに込めた日産のハイエンドカーが一大ブームを巻き起こした『シーマ現象』  シーマのカジュアルな気品はこの後のあらゆる物のデザインを変えてしまうほどのインパクトを持っていた。

『スムースな曲線で温かみのある質感+高級感+最高のマシーン』

story002.jpg



1995 年進化し続ける事に意義があるというデザイン市場にとうとうハイテクスニーカーブームがAIR MAX 95の登場でMAXに達した。時計と来れば靴と言う風に誘発されたのでしょうが、各社が織り成すソールのメカニズムやアッパーのフィット感を追求する戦いは熱いものがありました。

kikaku04.jpg


両者カジュアルなデザインでどれだけ進化し続けるか?というのがテーマで考え方はシーマ現象そのものなのですが、加熱しすぎた機能美競争はここで燃焼仕切った感があります

やがて市場は大きくカジュアルに振れて、これまでデザインを引っ張ってきたデジタルの世界も機能美だけでは無くよりポップなデザインを打ち出さなければ消費者を納得させられなくなりました。
2000年のデザイン市場でもっとも目が話せなかったのがこの人

スティーブ・ジョブス

彼はコンピューターに生産性よりもOSのインターフェイスや筐体、そしてマザーボードの回路の美しさに至るまで細部に美を求めるジョブスは、コンピューターのフォントの美しさに拘り、ピザボックスをモチーフに筐体をデザインしたり、絶えずコンピューター業界の中でデザインの革命児として君臨していた。

1985年にアップル社を混乱させる人物だとレッテルを貼られ追放されていた。まだまだ機能追求のデットヒートの渦中にいたアップルには、後にやってくる『成熟しきったマシンにはデザイン思考の考え方が要求される』という事が読めていなかったし、その時点ではまだニーズが無かったかもしれない。



スティーブ・ジョブスが1997年経営に行き詰っていたアップル社の非常勤顧問として返り咲くと徹底的なマッキントッシュコンピューターのデザイン革命が始まった。


1998年 ついにiMACが登場する。


カウンター・カルチャーの洗礼を受けたジョブスが監修した商品にふさわしく、コンピューターでありながら古い概念にとらわれない、柔らかいレトロなフォルムと、スムースな質感、そしてシースルーの筐体は部屋のオブジェとしての価値感もそえて求めやすい価格も手伝ったため爆発的なヒットとなった。

imac.jpg


シースルー

ほとんどの家庭にコンピューターがいきわたり、インターネットに繋げば世界中いろんな情報や他人の私生活についてまで知る事ができた。バーチャルな世界だけれども何もかもブラウン管の映像で透かし見る事ができる。

これから後2000年代初頭までは、

『スムース、プラスティックなPOP感、シースルー、質感の軽さ』なデザインが当時の気分を一番表現できたのかもしれない。


2000年に入ってかなりカジュアル感が増してきたといえます。


同年ニュービートルも出現した。

i MACもビートルも60年代のレトロなデザインを2000年アレンジで再現してヒットを生んだデザインだと言えるでしょう。

既に60年代の初頭に活躍したベビーブーマー世代達が子供の手が離れ、若かりし頃のノスタルジックに浸る時期に来ていた。
もしかしたら、この一連のポップ化傾向の流れはスインギング・ロンドンの再来だったのかもしれない。

Think-Small.jpg




同時期に60s,70sファッションも再現されはじめ

ヘアースタイルも空前のレイヤーブームが始まった。

日本では団塊Jr.達がティーン・エイジャーになりカリスマ美容師ブームにまで発展した。
なかでも紀香ヘアーは有名

こちらもヘアカラーとレイヤーを駆使して

『透け感+そして軽さ+薄さ=縦長がコンセプト』

でしたね。

fujiwara8.jpg


ファッションではキャミソールドレスなどもこの頃に再流行!

この後MACはセラミックのような質感とアルミ素材を好んでデザインに取り入れるようになる。

『薄くて、軽くて、カジュアルでそれでいて高級感』

2001年発売のiPODがまた新たな質感を切り開いた。

もちろんこの頃までに加熱していた携帯電話の買い替えブームやPDAの中でも特にザウルス等の影響も多きいようですが、ファッショングッズとして脚光を浴びたのはやはりアップルのiPODでした。

indexfrontside20051011.gif


『シンプル、スムース、プラスティック+金属の融合、限界を極める薄さとほど良い重量感』

それはまるでプラスティックのポップなデザインの中にも高級時計のような高級感を備えた商品作りでした。デジタル音楽配信の需要が高まる中で他社のMP3プレイヤーの追従を許さない大ヒットを記録しました。

携帯電話やデジカメの液晶が大きいほどステイタスがある。そんな時期を通り過ごして、とうとう

液晶大画面がステイタスの象徴の時代がやって来ました。

日本では「大型テレビは液晶か、プラズマか」と言われていた中で、2004年にエプソンが「LIVING STATION」を発売したことから注目されるようになる。

『薄型+超ワイド+アルミボディーでほど良い重量感』

果たして、これから先のデザインはどうなっていくのでしょうか?

2006年モーターショーでキャデラックが発表した未来型モデルです。

フォルクスワーゲンやポルシェの流れを組むラウンドなスタイルをモチーフにバグ(昆虫系)のデザインが日産や MITSBISHのスポーツカーにも見られました。60年代と違っている点は縦長感がある事と輪郭線に締まりがありスリムだけれど、もっと重量感と光沢感が表現されています。

Cadillac1.jpg


カラーリングにも金属的な重量感が感じられるような印象をうけます。

主要パーツの埋め込みにも細心の注意が注がれて、よりギャップの無いスムースなデザインになっています。

Cdillac3.jpg


このモデルに関して言えばキーレスでドアを開ける取っ手さえありません。鍵がポケットに入っていさえいれば自動的に扉が開くように設計されていました。その為よりサイドのドアの埋め込み部分がよりボディーと一体感が出ています。

Cadillac2.jpg


バグっぽいテールです。これほど未来的なデザインや質感にも関らず何故かこのおしりからは生き物の温かみを感じるから不思議です。

『重量感、丸さとスリムさ混在、無機質なのに生命を感じるデザイン』

て言う印象ですね。

デジタルの世界はものすごい速さで進化をしてきました。80年代からのデザインにはコンピューターが担う未来に希望を寄せる人々の想いが詰まっていたように思います。

これからの商品作りには最先端の中にも温もりを感じるデザインや安定感のある斬新さ等、新しさの中にも何かホッと安心するような仕掛けが必要なのかなって思ったりします。

ハイブリッド車の売れ行きの好調さもそうですが、人間社会が地球と調和を考えるべき時代がやってきました。その未来への想いがデザインに託され始めてるんですねきっと。 
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テーマ=マーケティング - ジャンル=政治・経済

【2006/04/06 13:52】   トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑






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コメント
Tedukaさん目の前で見るとため息が出るほど本当に美しい車でした。きっと乗りたくてしょうがなくなると思いますよ。
【2006/04/09 14:00】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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一連の進化の流れが、とっても分りやすいです。素晴らしい記事をありがとうございます。それにしてもキャデラックの新車、すごくかっこいいですね!現物を見て、乗ってみたいです!
【2006/04/08 10:03】 URL | Teduka [ 編集] | page top↑

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