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マルコス政権の崩壊と亡命移民  | アメリカ移住
先日お会いしたフィリピン人の女性に

いつアメリカに移住したのですか?といつものように軽い気持ちで質問を投げかけると・・・・

『1986年の事です。』

と、言う事はベトナム戦争に借り出されたフィリピン人兵の家族として来たのですか?

いいえ・・・・

私達はね、アメリカに来ずにはいられなかったの。・・・・・

父親はマルコスの義勇軍にいたの。

だから、本国フィリピンではとっても良い暮らしをしていたわ。

それが、あの冬の革命で暗殺されたアキノ氏の奥さんのコリーが民衆の反マルコス政権感情をあおってマルコス政権が崩壊したの。

マルコスとイメルダは米軍のヘリコプターでハワイへ亡命したわ。

そのままフィリピンに残っていては、家族の命も危険にさらされる。

だから、父親は私達家族を連れて、アメリカへ亡命するしか無かったの。

アメリカへやって来てからも亡命軍人の娘ということで、他のフィリピン系移民からは区別して見られたの。

私が今の主人と付き合い始めたときも同じフィリピン人なのにお母さんから息子に取り入って永住権を取りたいだけじゃないの?なんて言われたりもしたわ。

『こうやってアメリカにやって来て、すばらしい主人に出会えた事を本当に幸せに思っているの。あのままフィリピンに革命が起こらなければ絶対出会う事が無かったんだもの。』
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僕は始めてアメリカへ移住したフィリピン人には農業移民やアメリカ軍入隊だけでなく、亡命という経路をたどって移住した人たちがいる事を知りました。

当時はマルコスの手下だということでアメリカで白い目で見られたりもしたらしいですが、今現在はそのような感情もうすれてしまったようです。

マルコスが作り上げた社会構造の中で彼らが優遇されていただけで、アメリカの社会構造の中ではそんな階級なんてもう取っ払われているので、現代は誰が誰かわからないようになりました。

それでいんです。もともと人と人の間に垣根なんてないんです。
心無い指導者が勝手にそれを作って、富を吸い上げ人をコントロールするシステムを作り上げるだけ。

だけど、階層下に置かれた人がずっと黙っているわけが無いじゃないですか。だから革命はおこるのだと思います。

生まれた時から人は皆平等。 それが守られている社会なら貧富の差は実力の差だから革命なんて必要無い。


だけど、最近のセレブレティーブームにはちょっと疑問?

おとといのオスカー賞でも沢山の著名人が高級ブランドのドレスに身を包み、視聴者の目を刺激していた。

ニュースキャスターがこう言っていた。彼女達は各ブランドの広告塔としてもちろん無料で高価なドレスやジュエリーを身に付ける。だから、結局彼女達は高給取りでありながら、ほとんどのものが無料で手に入るのだそうです。それに憧れた一般人ほどゴージャスな装飾物を手に入れようと、給料の何か月分ものローンを組むのが実情。


財産を持っている者ほどその財産の隠れ蓑を作って税金を逃れられるように、どうも特権階級と言うものがこの資本主義社会にも定着しちゃっているようにも思う。

イメルダ夫人がマラカニアン宮殿に残した3000足の外国製靴はマルコス政権の富の象徴として語り草になっている。階級階層を敷いて手に入れた富で彼女が手に入れたのは一人で履ききれないほどの靴。
マルコス家がスイス国内の銀行に当初三億六千五百万㌦(約四百億円)を不正に蓄財していた

その代わり祖国の民の幸福と発展を奪い、自らも祖国に暮らす権利を失った。

僕達に出来る事は唯一つ。

物質的な欲求に踊らされないこと。

自分に必要なもの必要じゃないものを見極める力。

全てのボーダーを越えたところに本当に自分にとって幸福をもたらすものが存在するのだと思う。



1992年イメルダ夫人はフィリピンへ帰国。1995年にはレイテ島で下院議員に立候補して当選した。しかし任期が終わった2001年に不正蓄財の容疑で逮捕収監された。 何故フィリピンの人は彼女を再び受け入れたのか?これは不思議でしょうがない。


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テーマ=歴史 - ジャンル=政治・経済

【2006/03/08 17:56】   トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑






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コメント
アメリカは過剰消費の為、貿易赤字が増大して、赤字を埋めるためにドル紙幣を大量に毎年印刷して国外に出しているそうなんです。赤字国債も膨大に膨れ上がり、1999年末の米国債の残高は5兆7761億ドルだそうです。1998年に貿易収支が黒字に転じても、結局ブッシュさんはそれを国債返済にではなく、減税に回す事にしたといいますから。また、消費は拡大して赤字が増える。贅沢が自らの首を絞めていくアメリカと、貧困に喘ぐ国、なかなかバランスが取れないものですよね。
【2006/03/09 16:11】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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おっしゃるとおり、物質的な欲望に踊らされないことって、とっても大切だと思います。方や有り余る途方もない財をもって、方や食べるものもなく亡くなっていく人たちがいるのは、何とも悲しい現状ですよね。
【2006/03/09 08:27】 URL | Teduka [ 編集] | page top↑

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