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アシュリーの夢  |
アシュリーは20代後半のオーストリア系アメリカ人。

手元のiPhoneのスクリーンを差し出しながら、はにかんだ笑いを見せた。


『これ、私よ。』


カモフラージュを着て砂漠の中のテントをバックに一人ポーズをとっていた。

そして、手にはものものしい機関銃が握られていた。


『イラクへ行ったの?』


『うん。』


『じゃあ、いろんなもの見てきたね。それとも後方救援部隊だったの?』


『私は戦闘機やヘリコプターの準備部隊に配属していたわ。毎日、毎日、アメリカ兵やイラクの民間人が品詞の怪我をして運び込まれるさまを目の前で見てきたの。』


『帰国後メンタル面で異常は無かったの?』


『もちろんあったわよ。特別なセラピーを受けて、早く通常の生活になじめるように努力したわ。

戦友達の中では今だに心身の障害を乗り越えられず廃人のようになっている人もいるけど、私は何とかリカバリーしたわ。』


『それは大変だったね。』



『記憶は日々薄れていくの。 爆発の熱風でむき出しにされた肉片や骨、兵士たちの体に巻かれた血まみれの包帯のどす黒い血の色も。 もう私に嘔吐を感じさせるものでは無くなったし、夢にも出てこなくなった。

私にはそれが判っていたのね。 


だから、イラクにいた一日一日を、毎日日記に記したの。 

その日に見てた事全てをね。 




いつかそれを元に本を書いて出版するのが私の夢なの。

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テーマ=小さな幸せ - ジャンル=ライフ

【2011/10/17 23:23】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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