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色盲のカメラマン  | 自然界と色彩
Colorblind.gif

僕のFacebookのFriendに Anselmo Sinclair Ortiz というカメラマンがいる。
本人はLAに住んでいて、一度も面識は無いのだか、サンディエゴの友人を介してネットで友達になった。

彼は色盲のカメラマンだ。


色盲、とは色覚異常ともいう。

ヒトの色覚が、先天的あるいは後天的な要因によって、正常色覚とされる範囲にない状態をいう。
彼の場合先天的で、色を認識した記憶が無い。

しかも、光の強い所ではほとんど形も認識できなくなるほど視力が落ちてしまう。

だけど、彼の作品はとても色鮮やかで、尚かつPhotoshopを使用して色遊びを好んで行う作品傾向にある。

つまり、色が認識できないとは思えない作品作りなのです。

その事をいつも不思議に思っていた。


彼は、撮影をして来たデータをコンピューターにダウンロードすると、何時間もかけて画像処理を行い作品を仕上げて行く。


色盲なのに、どうやってカラー画像を処理しているのだろうか?


『僕は生まれつき色が見えません。 皆さんに色がついて見えるものでも、僕にはただの白黒の画像でしか無いのです。 それでは僕がどうやって作品作りの時カラフルな映像を認識しているか? と、いうと。

子供の頃24色の色鉛筆を持っていて、その色の名前をグレースケールの濃淡の違いで記憶させました。

だから、誰かが何かを指差して僕に ”あれは何色ですか?” って尋ねたら、必ず正確に答える事ができます。

トマトは赤だと答えるし、バナナは黄色です。

僕が屋外に出て撮影して来た写真も色鉛筆と同じようにグレースケールでしか僕は見る事ができません。

だけど、その色の配色状況は白黒の濃淡から受け取れる情報で自分の頭の中に組み立てる事ができます。

だから、デジタル画像を処理する時間が僕にとって至福の時なんです。』



彼がそうやって、自分の記憶の中には全く無い ”色” というものを ”僕たちがこんな風に見ているはずだ” 表現する画像は、時々見た目の物の色味をかなり覆してしまうような場面も多々あります。

彼の作品には、色盲の彼が色を認識する作業を楽しみ、その事に情熱を燃やして作り込んでいるのがものすごく伝わって来ます。

LA在住の皆さん、Anselmo Sinclair Ortiz さんの個展が開かれたら、ぜひ行ってみて下さい。

自分の能力を超えた部分で表現力を働かせている人が いる事に気づかされるはずです。

シカゴからの帰りに飛行機の中で読んだ機内雑誌で、盲目のカメラマンという記事を読みました。

どうやって写真を撮影しているのか? までは書いてありませんでしたが、とてもすごいです。

かれは海に潜って撮影したりもします。




アートの学校で理論を勉強しなければアーティストになれない。 そう思いがちな現代。
僕たちの仕事だって同じ事。 ヘアーカットの理論無くして髪は切れない?

それを飯の糧として行うなら、それなりの責任感を持って、その事について深く学ぶ事も必ず必要だとは思います。だけど、アートの原点に立ち返ってみれば、

何かを表現したい!

そう思うだけで充分なのでしょう。 
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テーマ=アート - ジャンル=学問・文化・芸術

【2011/08/16 16:19】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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