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ファッションリーダー日本  | 世界から見た日本
ーーーーーある日、僕は仕事仲間と食事をしていたーーーーー

『この前はストリートファッション・ヒストリーの本を貸してくれてありがとう。

今、読んでいるけどとっても面白いわね。


私思うんだけど、アジアのあれだけ多くの国の中で、日本だけが・・・・・・


日本人だけが、ただ西洋を真似るだけじゃなくて、真似たものをそれ以上のバリューを持つ所までに引き上げる能力を持っているような気がするの。


そのフレーズは海外に来て間もないか、海外に出た事の無い日本人からよく耳にするフレーズだけど、なんだか日本人の思い上がりかな? 何て風に時々感じたりしてた。

でも、沢山のアメリカ人から君が言っているような評価を耳にする事はしばしばあるから、まんざら嘘でも無さそうだね。


実際、古代の日本は中国から沢山の文化や宗教、技術等を吸収して来たし、中世にいたっては、西洋のそれをやはり沢山吸収してきたのは事実だね。


しかも、吸収した後に、100年という歳月をかけて確実に日本独特の文化までに引き上げる。

そして、古い価値観をぶちこわし、また新しい文化を吸収して、日本の文化を育てる。

僕の母国日本は、ずっとその繰り返しで今まで来てるからね。


『それにしてもあの、発想の自由さはものすごいと思うわ。 どこからあのパワーが来るのかしら。』


僕がそれに対して理解している事のまず一つとして、


まず、日本のロケーションの特徴。

西洋側文化圏からも、東洋文化圏からも、絶えず一番遠い場所に位置していたから、文化の伝導の終着点だったんじゃないかな? だから、それを受け入れて当たり前みたいな。

それで、孤立した小さな島でしょう? 歳月がオリジナル性を持たせる。

それから、長い歴史の中でね、一度も植民地化された歴史を持たないのも、アジアの国々の中では稀なんだ。

だから、よその文化やシステム、そして宗教を国交レベルで押し付けられた事が無い。日本人が素直に異文化を受け入れる事ができるのは、全て自分たちの意志で選び取って来たからなんだと思う。


それからね、日本は共産圏と資本主義の境目に位置していて、イデオロギーの分割点の一つなんだ。

資本主義国のリーダーシップを取るアメリカは、その分割点のどこか一つの国が経済的成功を納める事を望んでいた。

資本主義は国を豊かにする。 という証明をしてくれるショーケースモデルとして、日本は格好の地理条件だったんだと思う。その期待に応えて、日本人がまた一生懸命がんばった、本当に働き者だったんだよ。


ファッションをリードする国になるにはそれなりの条件が必要だと思うんだ。

1)国家の強いリーダーシップ

2)品質の向上を促す発明と評価に向けての努力

3)プロモーションとマーケティング能力


まず、産業が発達している事。 君もストリートファッションで読んだと思うけど、フランスのファッションリードはルイ14世の頃から始まっているよね。イギリスから起こった産業革命が、工業制手工業を発展させて、大量生産が容易になった。 そして、フランスでルイ14世のリーダーシップの元、レースの生産能力を上げる発明があった。 そしてルイ16世の妻、マリーアントワネットは、そのフランスモードを欲しいままに贅を尽くしていたけれど、そのファッションパワーがマックスに達した頃合いに、フランス革命がおきて、ファッションインダストリーが突如として、ブルジョワジーを中心に一般市民にド~!!っと流れ込み始めるんだ。みんな貴族のファッションを真似るのを禁止されていたから、開放になっただけで、マーケティングなんて必要なかったんじゃないかな。


第二次世界大戦以降の日本はアメリカの需要を受けて、シルクの生産に力を入れていた。

そして、最初は粗悪だった日本製のシルクはあっという間にその品質を向上させ、上質なシルクを作り上げ、同時に洋裁学校を沢山設置して、縫製技術もたぐいまれない能力を持つようになった。そうやって、ブランディングに成功したんだ。


MADE IN JAPAN


この信用が各分野において、日本の政財界の強いリーダーシップの元で完成した。

その下地があって、経済大国に並ぶ国になった事で、世界のファッション基地に成り得たんだと思う。


『へえ~、[文化は高い所から低い所へ流れる]って言うけど、そうなのかもね。』


ちなみにお金は少ない所から多い所へ流れるらしいけどね(笑)
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テーマ=アメリカ生活 - ジャンル=海外情報

【2011/01/21 03:07】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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