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Love Story(クラッシックに観るアメリカの文化)  | シネマ
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先日ものすごく久しぶりに LOVE STORY [邦題、ある愛の詩]を観た。

ペ-ストリーショップの娘ジェニファー。そして彼女に恋するハーバード大学法学部の裕福な家柄の青年オリバー。まだ小学校低学年だった僕の記憶の中には、白血病で死んで行く彼女を支える彼の必死の願いも通じず、この世を去らなければならなかった若い女性の物語。それぐらいの認識だった。でも、アメリカに移住して、改めてこの映画を観ると、あの当時は読み取れなかったストーリー背景がなんとなく解るようになってきいるのに気がついた。

ホッケー

僕が暮らす西海岸ではあまりポピュラーじゃないこのホッケーというスポーツ。
1763年にフランスからカナダ領土を勝ち取ったイギリス兵士達がフィールドホッケーとラクロスを組み合わせて誕生したスポーツ。 方やアメリカンフットボールは合衆国がヨーロッパ起源のラグビーをベースにイギリスからの独立後に起こった南北戦争をモチーフに、アメリカのオリジナルスポーツとしてアレンジされて完成したスポーツ。 ベースボールもイギリス発祥のタウンボールをベースにアメリカで作られたアメリカが元祖のスポーツなのでヨーロッパ起源のサッカー、ラグビー、アイスホッケーに比較するとヒストリーバックグラウンドが違う。 この映画の中でオリバーがホッケーの選手であるという事は、彼の家系を引き出すヒントにもなっているように思います。


彼が乗り回し疾走するクラッシックカーはGM。

フォード T型を生産して、世界で最初に庶民の為の自動車つくりを目指したフォードに対して、GMは上流階級車だった。70年代クレジット商法導入を拒み庶民の自動車メーカーを目指したフォードを押さえ込み、一躍世界最強の自動車メーカーに躍り出た。同一画面上にはことあるごとにフォードの初代ムスタングが駐車してある。それは決して偶然じゃないと思う。封建的社会と民主的な社会の比較対象の絵つくりをこんな細部まで拘っているのにはあっぱれ。

バッハとモーツアルトが好きでビートルズをこよなく愛する。

外国文学を読む時に、宗教観無くしては読み取れないとはいうけれど、ほんとうにそうだと思う。

60年代はアメリカ発のアイルランド系カトリックから初の大統領、JFケネディーが大統領に就任して、プロテスタントでイギリスからの移民が金持ち層のほとんどを締めていた時代が変化しつつあった。彼女の家計はカトリック出身で、崇拝するのは宗教音楽のバッハと宮廷音楽のモーツアルト、そして60年代にコドナ文化(子供と大人の中間的な文化層)を開花させ、爆発的にヒットしていたビートルズ。 『バッハが好きで、モーツアルトが好きで、ビートルズが好き。』というフレーズは、宗教も階級も年齢も超越した趣向を表現している。


プレッピー

ストーリの始まりの部分でジェニファーが皮肉たっぷりの顔で彼をこう呼び続けた。
アメリカの名門私立6大学 Ivyリーグ。 そこに通っている連中は皆お金持ちの坊々かお嬢様だった。
彼らに指示されたファッションをプレッピー、彼女は皮肉たっぷりに彼をこう呼んでいた。
プレッピー=ルーザー という認識も面白い。日本語でオボッちゃまというニュアンスに近いかも。

"I Like your body"

終始ジェニファーとオリバーの会話はウイットに富んでいて面白いのだけれど、彼が、

『どうして君がそれほど僕の事をルーザだって思うなら、何でコーヒーをおごらせたんだい?』 

『貴方の体が好きなのよ。』

って返すシーンはウーマンリブと表現の自由が先進的だったこの頃のアメリカらしい。


クリスマスツリーのシーン

クリスマスTreeがたったの$6っていうのも笑えるけど、さんざんこき使ってチップがたったの25セントってのも笑いどころ。 サービスが普通に好きで10%、とっても良かったで15%、感動!20%以上。 ダメダメ~は5%以下。 結構自分の中で受けるサービス毎にレートを設定している場合もある。お年寄りは時々大昔のレートでチップを渡したりするので、この25セントというのはお婆ちゃんに取って充分なレートだったりする。こういうユーモアってアメリカに住んでチップの文化経験しないと気がつかない事かも。

"I Love you Fill?"

電話でジェニファーが父親を名前で呼ぶシーン。庶民の中では実の親を名前で呼ぶ習慣が定着しつつあった? 
全ての人じゃないけれど、アーノルド坊やのように本当に実の親をファーストネームで呼ぶ人たちがいる。日本ではほとんどと言っていい程見ない光景ですよね。方やオリバーのお父さんは全て命令調で子供とのスタンスの違いを強調している。

パリ留学
オリバーと結婚するためにスカラーシップを得たパリ留学を諦めるジェニファー。
男の為に自分の夢を犠牲にするか? 夢に向かって一心に突き進むか? 現代のアメリカ人女性なら、遠距離恋愛をしてでも自分の夢を追い求めるという方も少なく無い。日本では山口百恵が芸能界を去ったように、自立を求める女性達と社会の狭間で急速に変化する社会の中で、メディアはバランスを取る役割をしていたのだと思う。

喫煙学長

アメリカでTVを視ているとよく目にするのが、悪者がタバコを吸うシーン。 タバコへの嫌悪感をキャラクターのイメージにうつり込ませる手法。 Xファイルで頻繁に登場した”肺がん男”は典型的。 同時に禁煙キャンペーンの後押しをしている感もあり。

居間での人前式

"It's new world Fill"  厳格なクリスチャンの父を持つジェニファーが、無宗教のオリバーとの結婚を人前式形式で行う事を告白。 ”法律でみとめられているのか?” とFill 。 途中で思わず”アーメン”と言ってしまうFillがちょっと笑える。



”Love means never having to say you're sorry” 

           『愛は決して後悔しないと言う事』


ジェニファーの死後、オリバーが父親に言った言葉が心に響きます。


名画もさることながら、Francis Lai 作曲のテーマ曲はやっぱり美しい旋律ですね。
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テーマ=見た映画の感想 - ジャンル=映画

【2010/10/11 06:23】   トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑






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コメント
ロベルトねんきうさま、そう、以前は気がつかなかったけど、アメリカに住んで初めて気がつく事があるのだな、って最近感じてます。
ただ、ムスタングが意味深に駐車しているのは、フォードがPRとして行っているように思うのですが、それにしては、どうも GMクラッシックをかっこ良く撮影し過ぎだな、なんて思ったりもしました。
【2010/10/15 01:24】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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こんばんは。
すごい!
こういった解説は日本に住んでいると、絶対にできないです!
なるほどー、こういった細かい設定が活かされているとは全く知りませんでした。
ありがとうございました。

※ちなみに柔道ですが詳しいというほどのものではありません。恥ずかしながら…。
【2010/10/12 22:25】 URL | ロベルトねんきうセブン [ 編集] | page top↑

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