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テキサスのBJ  | 美容道
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のう~、以前からお伺いしたかったんですけど、

何?

BJ さんって名前は本当の名前なんですか?

それともニックネームみたいなものですか?


ああ、私の名前? ショートカットだけど、今じゃ公にサインする書類にもこの名前を使ってるわ。

私の本当の名前はベリージェーンって言うの。 そこから頭文字だけをとってBJ。


あれは64年の夏だったわ。


私と昔のだんなが別れて、女手一つで、娘二人を養ってテキサスの小さな街で生きる事を決意したとき。


銀行へ私名義の口座を開きに行ったの。


そしたらね、


『当行では離婚をされた女性には口座の開設を許可していません。』


って言うのよ。


アパートを借りようにも、何をするにも、銀行の口座を持っていなかったら残高証明も取引詳細も出してもらえないから、何もできないでしょう?


それで考えに考えた末に、Mr.もMs.もつけづに名前をBJで申請を出したの。


そしたら、いとも簡単に口座の開設ができたのよ。



それはすごい話ですね。 そんな事があって良いのでしょうか?


50年代はほとんどの州で同じような状況だったけど、さすがに60年代になると女性の権利は認められつつあったわ。

でも、テキサスは別、あそこはまだまだ保守的なの。


だから、女性解放運動が起こったんですね。


そうよ。


あの当時私の母は、『何故貴方は実名を偽るような事をするの?』 って私をののしったけど。


私は、『私がやってる事をいつかママは誇りに思う時がくるわ!』って言い返してやった。


それから同じ手を使って、学校の教員の仕事も手に入れたのよ。 履歴書の段階で却下される事が多かったから、BJ作戦で。 面接になったらこっちのものよ。


それでも、ズボンの上にブラウスだけで出勤したら、当時の上司がものすごい剣幕でね。


『なんてはしたない格好をしているの! 股間部分を覆うぐらいの長めなジャケットを着て来なさい!』


ズボンを履いているのによ。


あきれちゃいますね、それでどうしたんですか?


もちろん、一度だってジャケットなんて着ていかなかったわよ!


そんな反骨精神がきっとビジネスでの成功に導いたのね。


でも、今の女性はとっても恵まれていると思う。


あれほど私たちが戦って、勝ち取ったものは全て当たり前の世の中になってしまって、その意味さへうすれてしまったわ。


たくさんの女性を貧血症で悩ませたコルセットだって、ショートヘアーにミニスカート

ブラジャーを焼き捨てたのだって、女性の権利を守りたい一心だったの。


そうですね、最近はコルセットだって戻って来ているし。ショートカットに反男性主導主義の考えなんてまるで無い。

ところで、今やっとたった一枚のグラビアがファラ・フォーセットをスターダムへ押し上げた理由が解りましたよ。



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テーマ=ファッションヒストリー - ジャンル=ファッション・ブランド

【2010/07/30 14:56】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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