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St. Patrick's day に パトリックを想う  | アメリカ移住
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昨日は St. パトリック・デーでした。 サンディエゴのダウンタウンでも緑色の衣服をまとった人々が沢山賑わって、グリーンビールを囲んで騒いでいた。 どうしてこれほど 聖パトリックはアイルランド人に愛されているのでしょうか?

土着宗教のケルト系信仰が多かったアイルランドではじめて、キリスト教布教活動に努めた守護聖人だそうで。

生前は三つ葉のシャムロックを手に『三位一体』父と子と聖霊が一体(唯一の神)という教えを説いたのだそうだ。

それで聖パトリックデーのパレードがシャムロックと呼ばれてるらしい。 

アイリッシュパブの前でギンガムチェックのスカートを履いてバグパイプを演奏する男性達の周りには人だかりができていた。
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The Act of Union (グレートブリテン王国とアイルランド連合国の合併を定めた法律)が1800年に制定された。

実質的にはアイルランドが自治権を失った形となった。
この歴史的な出来事を一言で表現するには、浅すぎるぐらいアイルランドとイギリスの根深い対立の歴史は
クロムウエルのPuritan Revolutionにもさかのぼるだろうし、革命の引き金を引かせたのはブラディー・マリーのプロテスタント弾圧、エリザベス1世以降のイギリス国教プロテスタント化とスペインのフェリペ2世のアイルランド、カトリック化政策、等等、さかのぼれば~って言いだしたら切りがない。

互いにヘンリー8世を父に持つメアリーとエリザベス、異母姉妹のイギリス初の女王獲得争い


メアリーはカトリック派、エリザベスはプロテスタント派


宗教対立に見えるが、実のところ権力者の勢力争い


しかし、この間のアイルランド人にはちとキツかった。



1919年にアイルランド独立戦争でアイルランド共和国として独立国家に返り咲くまでの間には、アイルランド人は飢えに苦しむ者も少なく無く、やがて芋の大飢饉も追い打ちをかけた。

何千人もの人々が死に至り、生き残った者はその貧しさと生活の厳しさから、自国を逃げ出してこのアメリカの地に彼らの移民が始まったのは 1820年から、1830年までの間が最もアイルランド系移民が多かった。


アイルランド系移民はアメリカ史上3番目に古い歴史を持つ。


17世紀には、イギリスからピューリタン達、次いでオランダ人

18世紀に、北アイルランド系移民

その後19世紀にドイツ・イギリス・スカンジナビア・南アイルランド

第二次世界大戦以前までにはイタリア人・ユダヤ人・スラブ


今や50 億人にも膨れ上がったアイルランド人のアメリカ国内人口は全人口の14%にも相当する。



そして世界大戦以降はアジア・ラテンアメリカ・難民


大地主となり、巨額の富を得る者も出て来た。

その中でも Joseph P. Kennedy(ケネディー大統領の父)はムービープロダクションへの投資事業、禁酒令時代の酒の密輸、不動産投資などで1.5億ドル(現在の18.6億ドル相当)を稼ぎだしたと言われている。


その後取得した株を1929年の大恐慌前に全て売却し、4億ドル(50.8億ドル)までその資産を膨らました。

この手法を使ってフランクリン・ルーズベルトの政治資金を調達

ついに自ら政界入りを果たし、大統領への道をまっしぐら! と彼自身そう信じきっていた。


が、インサイダー取引に密輸、マフィアとの関わり。 いくら賄賂をバラまいても裏の顔を拭いきれないパトリックには敵が多かった。 しかも、まだまだピューリタン系アングロサクソンが政界を動かしている時代だし、財界ではユダヤ系のロスチャイルド銀行が一大勢力となっていた時代に、ナチスドイツ党への宥和政策を指示した事で辞任に追いやられた。

後に息子 ジョン・F・ケネディー を大統領へ就任させる事に成功する。


が、しかし1963年にその息子を暗殺されてしまう。



長男は第二次世界大戦で戦死

三男は1968年にカリフォルニアで暗殺され

ジョセフ・パトリック・ケネディーは相次ぐ我が息子達の暗殺により、自らが築き上げた アイルランド系 カトリック勢力が衰退して行くのを見届けて1969年、享年81歳で死去した。



四男のエドワードだけがその後政界に残り上院議員を努めたが、1969年に起こした人身事故のスキャンダルが
足を引っ張って2度の大統領選のチャンスを逃し、昨年他界した。

娘のキャロライン・ケネディーはバラク・オバマの大統領選戦で大きな貢献をして上院議員候補だったが

私的理由で辞退した。



したたかで、力強く、ダーティー、それでいて苦悩の多かったパトリックの人生もまた、

現代に生きるアイルランド系アメリカ人にとっては、民族のプライドを築き上げた。


いわゆるヒーローなのかな?


と、若干思ったりもする。


そんな事を考えながら、


初の日本人大統領が選出される遠い未来を思い、

盆踊りがアメリカで盛大に行われる日をちょっぴり夢見てみた。






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テーマ=政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル=政治・経済

【2010/03/19 14:45】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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