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4回会社を倒産させた男の話 (試食のおばさん)  | 本物
空手道場を経営していたんや、でも80年代の不況で道場の生徒が一挙に激減して経営困難に落ちいった。

クリスマスに、生徒さんから贈り物をもらってもお返しが買えない。

そこでお返しにと考えたのが、焼肉屋を営んでいた吉田家自家製のソースやったんや。

それをこさえて生徒にプレゼントしたらね、もう大絶賛! 金出すから売ってくれぇえ~と言う奴もいた。

これは絶対売れるって思ったね。



ウイークデーは、昼間に空手の道場をやりながら、夕方は警察の指導へ、夜中になってやっとソース作りに入るんや。 8時間大鍋で煮込み、早朝に日を落とす。 瓶詰め、ラベル張りまで全部手作り。 嫁さんや義理のお母さんも手伝ってくれたが、作業は帰宅後深夜まで続いた。

週末は片道3時間のところにあるコストコでいつも試食販売会。


だ~れも立ち止まって振り向いてもくれない。 

まずは試食してもらわな始まらん。


それで、とにかく目を惹く事を考えた。 高下駄に着物に仮装して下手くそな英語でまくしたてたんや!

やっと、買い物客が足を止めてくれるようになってな、次第に人だかりが出来るようになったんや。


でもなかなか買ってもらへん。 


【吉田のグルメソース】 ってなんぞや?

テリヤキソースって言えばね、簡単に買ってもらえたものを、バーベキューソースとして売りたかったから、あえてテリヤキとは書かなかったから苦戦した。


でも中には毎回試食だけしよるおばはんがいてね。


またあいつが目の前に現れて、タレに浸した肉のかけらを爪楊枝で口の中に放り込むと、振り返って、その場を立ち去った。

しばらくはそのまま黙って後姿を見ていたが、しまいには腹が立ってきてな! だって、片道3時間もかけて、試食販売させてくれるこの店にやってきて、うちのかみさんも一生懸命瓶詰めしてくれてんのにな、一本も売らないで帰れますかいな!

次の瞬間、コストコ のフロアーを高下駄でカランカラン音を立てながら走り始めとった。


駐車場でそのおばはんをとっ捕まえてな、連れ戻したんや!


とにかくあ~でもないこ~でもない言うてな、ソース二本お買い上げ。 (ニヤッと歯を見せる)


まだ全国展開を軌道に乗せる前のコストコでな、あのフロアーを着物姿で下駄の音を鳴らしながら、血相をかいてお客さんの後を追っかけた俺の事は今でも、コストコの伝説に残ってるんや!


コストコの社長が


『一本売るのにそこまでせなあかんのかいな。』

そう言うとった。


後に全米大手チェーンになったコストコが天下のキッコーマンのテリヤキソースを切って、わしにテリヤキソースを任せるって言ってくれた。

その時、キッコーマンの営業がコストコに尋ねて来てな

『どうして、あんな零細企業に任せるんです?』 
って聞いたらしい。

その時、当時の責任者ティムが言った言葉はな

『We wanna see how far that guy can go.』


バスを動かせ!って事だな。
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9/22 Litehouse 主催の吉田潤喜氏(吉田ソースの創業者)講演会での公演内容より
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テーマ=夢を叶える - ジャンル=ビジネス

【2009/09/26 00:41】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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