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かあべえ  | シネマ


先日、『かあべえ』 という映画を観た。 ラストシーンがあまりにも大根芝居だったのでかなりがっかりさせられた印象だったのですが、終戦記念日を迎えるにあたり、『あの戦争は何だったのか』 保阪正康 著 を読み返して後、この映画のことを考えると、また違った部分が見えてきた。

第二次世界大戦で日本兵、約200万人の戦死者のうち70%が餓死や水没死だという発表も出ています。

つまり、あまりにも無謀な戦いのなかで、犬死したわけです。

『言論の自由』 日本人が多くの犠牲者を出して勝ち取った権利

わざとあのラストシーンでかあべえが言った言葉に違和感を持たせた理由がわかったんです。

『死んでから、会うなんて嫌だ!』

この言葉がエゴに聞こえた。 わがままで美しくない表現に響いた。


そんな違和感の中で、映像の中にあるお決まりの台詞を求めている自分の偏った感覚にふと、気づかされる。

この映画の中には 『言論の自由』 を奪われる瞬間に気づく仕掛けが満載されている。

警察の嫌がらせに対してふてくされる娘を叱る母親が、家に帰って娘に謝罪するシーンや

自由奔放に自分の言いたい事を言うおじさんの存在

町内会の集会でのシーンは、集団行動の中でその場にいない超パワーを重んじるがゆえに、現実的な場面での判断力が鈍ってしまう状況を描いていたのだろうと思う。


アメリカに移住して最初に僕が持った違和感は正に、この 『言論の自由』 の奔放さでした。

『○○が好き』 と言っている人の目の前で、 『私は○○は嫌いよ!』 って普通に言い放つアメリカ人の姿や、 わが国の大統領を中傷するドキュメンタリー映画や映像が自由に表現できてしまうのも、日本よりももっと自由度が高いような気がする。


この映画は、集団の中にあっても個人の考えを尊重しよう。


『言いたい事は言ってもいんだよ。』 って語りかけているような気がします。

戦没者のご冥福をお祈りします。
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テーマ=日本映画 - ジャンル=映画

【2009/08/16 17:07】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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