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金本位制の崩壊とニクソンショック  | シリーズお金の歴史
金細工師が預かった金を担保に金を貸し出したのがきっかけで金融機関が誕生しました。

しかし、ここで少し考えてみてください。

金庫の中の金は金細工師の所有物ではありません。 自分の所有物でないものを貸し出す事は横領罪に等しい行為ですが、その事は一般には秘密裏にされていました。

いずれにしても、これまでの取引の中で金庫の中にある金塊の数は基本的に変化がありません。

このシステムの中で市場に流通ているのは紙幣と呼ばれる預り証と借用書のみで、預かり証に対しては手数料を徴収し、借用書に対しては利息を納めさせる。

どちらにしてもいつかこの取引で銀行側が要請すれば手数料と利子分の金をどこからか持ってきて埋め合わせる責務が生じる取引なのです。

でもそんな金は何処にも存在しないので、紙切れ上だけの取引で数字が膨れ上がっていました。

つまり、膨れ上がる利子のために金と貨幣の均衡が保てなくなるのは時間の問題だったのです。



1929年の世界大恐慌で銀行券の信用を疑った預金者が金での引き出しを要求した時に、この根本的な欠陥が浮き彫りになり 金本位制は崩壊しました。


ゴールドラッシュを経て、戦勝国となったアメリカは巨大国家に成長しました。 戦後、アメリカには全世界の70%、約22000t(全盛期の英国でさえ1000tといわれる)もの金が集まっていた事が決め手となり、ブレトン・ウッズ会議で「米ドルのみが金と交換可能で、他国のお金は米ドルと交換できる」という 金為替本位制 がとられることになります。

しかし、アメリカの国富に依存するこの制度も長くは続きませんでした。



米国は1960年代にベトナム戦争での大量支出や、対外的な軍事力増強などを行った結果、大幅な財政赤字を抱えることになり、国際収支が悪化して、大量のドルが海外に流出してしまいました。 その穴埋めに自国の金保有量をはるかに超えた多額の紙幣を発行したため、ドルは金との交換を保障できなくなってしまいました。

1972年にニクソン大統領はドルと金の交換を停止してしまいました。これを ニクソンショック といいます。

これまで希少価値が価値を決定していた世界の通貨システムが一転して、


お金の裏付けとなるものが何もなくなったのす。

しかも本来、「財政赤字とインフレと貿易赤字」という不均衡を解消する合理的手段は財政赤字の削減であったにも関わらずニクソン大統領がとった政策はドル安でした。

変動性の高い貨幣政策に加え、致命的な失策

これを引き金にアメリカは長い景気低迷の一途を辿る事になります。





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テーマ=めざせ経済的自由! - ジャンル=株式・投資・マネー

【2009/06/08 23:49】   トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑






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