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食わしてやらねばな  | 竜馬に学ぶ
薩摩藩と会津藩が同盟を組み、長州藩が京を失脚してしまった折、京の街に集結していた多くの脱藩浪人達が頼るところを失う事になった。

それで彼らは竜馬を頼って押しかけてき始めたといういきさつがありました。


竜馬はこの状況を『失業者が多く出た』という見解でみていました。



先日ご紹介させていただいた『映画壬生義士伝』 でみるように、地方の下級武士達の多くは、その貧しさゆえに己の食料の口減らし、そして運良くば勤王浪士に加わり報酬を得るか、幕府側の非常警察団に入団するなどをしてお国に仕送りをしていたのだが・・・・・


これで長州藩についていた脱藩浪人達が野に捨てられた犬同然になってしまった。

京にいて、幕府の新撰組や見廻り組に見つかれば切り捨てられてしまう

かといって、脱藩して故郷を去った彼らはお国に帰れば囚われの身だ。


そんな状況で、すっかり急迫してしまった。



竜馬は彼ら脱藩浪人達をを安全な地で

『なんとか飯を食わさなきゃいかん』と、思い

『北海道干拓計画』を思いついた。

同時にロシアからの侵略ににらみを利かせながら、倒幕への助っ人としても大きく活躍する兵隊を北海道に置こうと考えていた。

徳川家や諸藩の大名達は、敵も味方も自分のお家の存続の事ばかりを考えるばかり、


そんな時代の中で


竜馬の日本人という枠で物事を考えた目線の高さにはもう頭があがりません。
大恐慌に震えたアメリカの多くの失業者を救ったのは

ルーズベルトのニューディール政策。

アメリカ各地から失業者をネヴァダ州へ送り込んで行ったフーバーダム建設計画は膨れ上がる失業率にストップをかけ景気の向上にも一躍買った。


雨季に入ってナイル川が氾濫すると農耕が出来なくなる。 何百年も続いたエジプト王朝では、ピラミッド建築を計画して、彼らに食事と手当てを与え、怪我をすれば治療も受けさせた。



まさに、世に優れたリーダーというものは人々を不安から救い出し、仕事を与え、


『食わせてやる!』


という考えを持った者なのでしょう。




と言う事からすると、『映画壬生義士伝』 の吉村そのものが全てのリーダーのあるべき姿なのだと思います。


美容師は武士の生き方に良く似ていて、武士が剣術を磨く事で生計を立てれると信じているように、僕らは技術を磨く事で生計がたてられるようになると信じている。

もちろんその要素は大きいのですが、実際には道場の格や、流派などが剣術には影響するし、たとえ剣術を磨いてしても、所属する藩の運営状況、気候なども彼らに与える影響は大きい。


これは美容師も同じようにいろんな複雑な条件が影響します。


利益あっての賃金というのは資本主義の世の中では当然の流れなので、特にその流れ事態は間違っていないと考えますが、、、


どんな状況でもリーダーの責任の取り方は


『利益が上がる道筋を作り、食わせてやる!』



と言う事に責任を感じるところにあるのではないでしょうか?

長州藩のように、自分たちが我先に逃げ帰ってしまって後に残された浪人のことは何も考えないとしたら、それはリーダーの風上に置けません。

わがお家の存続のみに力を注ぎ、民衆の胃袋の加減を省みない徳川幕府を憎みながらも、竜馬は幕府側、倒幕を試みる諸藩に関係なく、終始お金の出所と勢力を持つために必要な武器、そして人々の安全を確保する為の法の抜け穴を念頭において人を動かしてきました。

竜馬がこの時代の英雄にふさわしいのは、この『北海道開拓』のように、不況から人々を救済する公共事業の考え方を既に持っていた事ではないでしょうか?


竜馬のリーダーシップにはまさに


『食わしてやらねば!』という意気込みを感じます。
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テーマ=歴史小説 - ジャンル=小説・文学

【2006/11/20 05:04】   トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑






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コメント
Tedukaさん日本を一つの箱のとして捉えると、その箱の中にあって、その外側を見ようとしても周りに流されてしまうし、現実に目に映るものから飛躍したイメージなんて湧きっこ無いのが普通なのに、竜馬は不思議なくらいに、箱の外側のものを素直に受け入れて、また箱の中にいったい何が必要なのかを判断できる能力に長けていたんだなって思います。それをまた実行する勇気に溢れているからただものじゃないですよね。
【2006/11/25 14:04】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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龍馬の視点は、観念論ではなく、人の生きるという実感に即していてとっても優しさを感じます。こうした企画を発想し、実践しようとするには、とっても勇気が要ったと思いますが、龍馬は、とてつもない勇気を持っていたんでしょうね。敬服します。
【2006/11/23 11:28】 URL | Teduka [ 編集] | page top↑

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