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気を削いで難を救う  | 竜馬に学ぶ
幕府の勢力が持ち直した京の街でばったり多勢の新撰組に出くわした坂本竜馬

新撰組の行くてを塞げば切捨てゴメンの大ピンチでした。

『金馬、寅之助、ひとつの剣の極意を教えてやろうか』と言って、


一緒にいた同胞をわき道へ避けさせ

堂々と土方率いる十二、三人の新撰組の真ん中めがけ歩いていった。


新撰組の面々に土佐者の浪人と正面衝突を覚悟して緊張が走った。


ところが竜馬は突然、


道脇にポツンと立っていた子猫を抱き上げチュッチュとなだめながら、

堂々と新撰組の前を横切り、そして今度は中央を横切って去っていった。


新撰組は、あまりの拍子抜けになす術をうしなってしまった。



竜馬の後を追ってやってきた金馬、寅之助は竜馬にこう言った。


『奴ら気を削がれたようですぜ』

竜馬はこのときこう説明している。

『ああいう場合に良くないのは、気と気でぶつかる事だ。

闘る・闘る、と双方同じ気を発すれば気がついた時には斬り合いになっているさ。』



 『では、逃げればどうなんです?』


『同じことだ、闘る・逃げる、と積極、消極の違いこそあれ、同じ気だ。

この場合はむこうがむしょうやたらと追ってくる。

 人間の動き、働き、の八割までは、そういう気の発作だよ。 

ああいう場合は、相手のそういう気を抜くしかない』  


これ程の切羽詰まった状況は無いにしても、ぐるりといままで自分が起こしてしまった対人関係の揉め事や、頑固にも拒まれた時の事、そして無性に追い討ちをかけられたりと、この内容に当てはまるような事柄は、大小はあってもみんな見に覚えがあることだろうと思います。


そんな時、ユーモアのセンスを持って、落ち着いて相手の気を一旦抜いておけば、もっとスムースに事が運んだかもしれない。


僕も最近この効果は莫大なものがあると言う事に気づきつつある。

何か意見の食い違いがあった時、事が大したことで無ければ、あっけらかんと『OK!』と言って相手の注意を受け止めておけば、以外に自分がどうしても通したい内容を聞き入れてくれる場面がめぐって来たり、

先日も仕事仲間と焼肉を食べている途中

『Rがあんなことを目の前で言っていたのに何故何も言わなかったの?』

と、いう具合に僕に好意を抱いてくれている同僚に尋ねられた時、僕は火のついた炭焼きの火を指して

『一時の感情がメラメラしているときに油を差すようなまねをしては事が荒立ててしまう』と話した。

(あれしきの事で人を敵に回すのはもったいない、彼が味方になってくれるチャンスを捨てるようなものだ。)


相手の気を削ぐという好意が効果的に働く場面は、個人同士の意見の食い違いから、国際情勢に至るまで、直接戦闘を避ける常套手段といえるのではないでしょうか?



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テーマ=歴史小説 - ジャンル=小説・文学

【2006/11/13 13:02】   トラックバック(0) | コメント(13) | Top↑






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コメント
Tedukaさん気をマネージメントっていうのはかなりいい表現ですね。

竜馬のようには行かないかもしれませんが、一時の感情に流されないようにしたいと思います。
【2006/11/18 16:07】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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こんな時代こそ、坂本龍馬のような高い意識が必要ですね。気の動くままに生きるのではなく、気を上手にマネジメントしていくいき方、凄みがあると思います。
【2006/11/17 10:19】 URL | teduka [ 編集] | page top↑

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REDさんありがとうございます。

『竜馬がゆく』を読みながら日本人や日本という国を考えると

遠い昔の精神はなかなかちょっとやそっとの世代交代ではなくならないもののように思います。

腹切りの精神は後100年後も日本人をコントロールし続けるのでしょうね。全ての行為は生きる為のものなのに、命を絶つ事で解決を見ようとする。

だけど、江戸時代のそれと違うのは、皆武士はお家の為、後に残された家族の誇りの為に自らの命をあきらめるという精神でした。

現代は明らかに自分の事しか考えていない愚かな行為に思えてなりません。
【2006/11/16 15:24】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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Fujikoさんありがとうございます。

でも、本当の大変さはこれから始まると思うのでがんばりたいと思います。

Fujikoさん日本はどうでしたか?

僕も里帰りしたいです。トホホホ。。。。
【2006/11/16 15:14】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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まりまりさんちょっとお留守をした間に試験を受けられたんですね!!!

しかも合格ですか!!!!! おめでとうございます。

家族は互いの幸せも、つらさも受け止めあうために存在するのでストレスでちょっと機嫌が悪かったぐらい、今回の合格で幸せ返しができたようなものですよ。。。。。

おめでとうございます。 お互いにお仕事がんばりましょうね!!
【2006/11/16 15:12】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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Gangsta Loveさん今日は! パドレースはそうですね地区優勝は果たすけれどメージャーでは芳しくないですね。

でも、僕広島出身なので、弱小でも広島市民の球団、カープをこよなく愛しておりました。 サンディエゴにはヤキューチームが派度レースしか無く、こういう市民の球団ってなイメージにめっぽう弱いんですよね~。  歌ですが?! 脳内を刺激する言葉を含んだ楽曲ならどんどん紹介しますよ~!!

一応、洋楽の心を伝えるコーナーとして音楽をご紹介させていただいています。 これからもよろしく!!
【2006/11/16 15:09】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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kiraさん、ただのラックでここまで来てます。

正念場はまだまだこれからです。ハイ!(o~)>
【2006/11/16 15:02】 URL | coolcuts [ 編集] | page top↑

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ご無沙汰してます!
昇進おめでとうございます!
も~う凄すぎるっ!!!!心の師匠と呼ばせていただきます。
近頃我が日本では「いじめ」を苦に自ら命を絶つ若者、そして責任を果たせなかったと自責の念から自ら命を絶つ大人が増えています。
「死」を選ぶしかないような状況から這い上がるということは誰もが出来ることではないとボクも思いますが、まさにcoolcutsさんの今回の竜馬の話のように、“ユーモアのセンスを持って、落ち着いて相手の気を一旦抜いておけば、もっとスムースに事が運んだかもしれない。”
と思います。
先日「竜馬がゆく」の作者である司馬遼太郎氏の晩年の作品である“二十一世紀に生きる君たちへ”という本をテレビ番組で紹介していました。
その本は作者が現在の日本を憂い、救うために残したまるで遺言のような内容でした。
ボクも全部読みたくなったので注文しました。
PMA!!!
【2006/11/16 11:24】 URL | RED [ 編集] | page top↑

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お久し振りです。アシスタントマネージャー昇格、おめでとうございました。何だかこちらでちまちまとやっている私達に比べ、着実に地固めをされていらっしゃる様子、脱帽です。家族愛に仕事の情熱と溢れんばかりの生のエネルギー(何だかクサイ表現ですが)がひしひしと伝わってきます。そしてめきめきとこの土地にも国にも馴染んで行くcoolcutsさんの様子が、いつもとっても励みになります。coolcutsが行く!ですね。竜馬のお話も、いつも興味深いです。
【2006/11/16 08:33】 URL | Fujiko [ 編集] | page top↑

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Coolcutsさん、お陰様で【合格】しました!!
思ったより難しくてかなり焦りましたが、どうにか合格できました。
仕事と勉強と主婦をしていた時は、イライラして旦那や子供たちに当ったこともありました(反省)
それでも文句も言わずに見守ってくれた家族にも感謝したいと思います。
気が抜けて燃え尽き症候群になりそうです。

CoolcutsさんのEXAMの日本語訳にも随分助けられました。
ありがとうございました!
【2006/11/16 07:23】 URL | まりまり [ 編集] | page top↑

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明日、いよいよ試験です。
どうぞ、coolcutsさんパワーを送ってくださいっ!!
【2006/11/15 01:30】 URL | まりまり [ 編集] | page top↑

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こんばんは初めまして。西海岸に住んでるんですか。気候の方はどうですか。たしかメジャーリーグ球団ではパドレスのチームがありますね。失礼ですが強いイメージがあまりないですが...。またイイ音楽があったら教えてください。
【2006/11/13 23:16】 URL | Gangsta Love [ 編集] | page top↑

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二度の昇進 うなずけます ♪
【2006/11/13 17:27】 URL | kira [ 編集] | page top↑

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